Interior Note[フランス発]お部屋づくりに役立つ記事

インテリア・雑貨
2018.11.01

「メゾン・サラ・ラヴォワンヌ」に学ぶ、パリジェンヌの「暮らしのアート」

  • 「メゾン・サラ・ラヴォワンヌ」に学ぶ、パリジェンヌの「暮らしのアート」

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    【プロフィール 】

    ポーランドの貴族出身で、フランス版「VOGUE」のディレクターを長年務めた父とインテリアデザイナーの母を持ち、自身も2002年にインテリアデザイン事務所を設立したサラ・ラヴォワンヌ。コンテンポラリーながら、ナチュラルでぬくもりの感じられるスタイルで、いまフランスで最も人気のあるデザイナーの一人です。現在パリに4つある店舗のうち、彼女らしさをいちばん体感できるのが、石造りの建物が美しいヴィクトワール広場にあるお店。2フロア400㎡のスペースに、サラがデザインするインテリア雑貨や家具、照明はもちろん、彼女のお眼鏡にかなったクリエイターたちの品々もセレクト。キッチン、ダイニング、リビング、書斎、寝室、クローゼットルームが配置され、まるでサラ自身の家を訪れているような気持ちになれるコンセプトストアです。

    Maison Sarah Lavoine
    メゾン・サラ・ラヴォワンヌ
    住所:6 place des Victoires 75002 Paris
    電話:01 40 13 75 75
    営業日:月〜土 10:00〜19:00
    定休日:日
    メトロ:Bourse ②、Pyramides ⑦⑭
    https://www.maisonsarahlavoine.com

    サラ・ラヴォワンヌ自身のアパルトマンをイメージさせるこのお店で、キッチンの役割を果たしているのが、コーヒーショップのコーナー。パリで大人気のグルテンフリーショップ「Noglu」のキャロットケーキやチョコレートタルトとともに、美味しいコーヒーを味わえます。自宅にゲストを招く機会の多いフランスでは、カウンターをはさんでコミュニケーションをとりながら料理ができるオープンキッチンが今の主流です。

    サラ・ブルーと白のシックな組み合わせのカウンターに、4つのうち1つだけ赤を選んだスツールがアクセント。壁の大きな鏡が、空間に広がりを与えています。

  • 「メゾン・サラ・ラヴォワンヌ」に学ぶ、パリジェンヌの「暮らしのアート」

    店内には「Lala Cuisine」と名付けられたレストランがあり、まさにサラがデザインしたダイニングルームで、そして食器で、新鮮な魚のタルタルや季節の野菜を添えた蒸し魚など、身体に優しいヘルシーな料理を楽しむことができます。壁の棚には厳選した世界の美味しい食べ物や、使いやすくてかつ美しいキッチン用品が並びます。

    サラ・ブルーのテーブルとすっきりしたメタルのチェアに、蚤の市で見つけてきたであろう木や籐の不ぞろいなチェアを合わせ、モダンななかにもぬくもりの感じられる空間を演出しています。

  • 「メゾン・サラ・ラヴォワンヌ」に学ぶ、パリジェンヌの「暮らしのアート」

    ファッション好きが夢見る「こんなドレッシングルームがあったらいいな」を実現したスペース。ここではサラのスタイルを反映した「メゾン・サラ・ラヴォワンヌ」のニットやトレーナー、ブーツ、ハットなどが見つかります。

    このまま真似をするのは難しくても、盗めるアイデアはいろいろ。パリジェンヌにならって、上質なものを少しだけセレクトしたワードローブを美しくディスプレイすれば、毎朝の洋服選びがより楽しくなりそうです。20世紀初めからタイムスリップしてきたようなアールデコ風のソファは、機能性のみを求めがちなスペースに個性を与えています。

  • 「メゾン・サラ・ラヴォワンヌ」に学ぶ、パリジェンヌの「暮らしのアート」

    入口から入ってすぐの、まさにこのお店を代表するこのスペースには、サラ自身がデザインした商品だけでなく、世界中からセレクトしてきたさまざまなインテリア雑貨も置かれています。そのなかには、人道団体の支援を受けるブルキナ・ファソのナプキンやテーブルクロス、インドの籐かご、モロッコの磁器なども。美しくデザインされたインテリアの裏側で、職人の技術を正当に評価することや、フェアトレードを優先することも考えていきたいという、彼女のメッセージが込められています。

  • 「メゾン・サラ・ラヴォワンヌ」に学ぶ、パリジェンヌの「暮らしのアート」

    最後にご紹介するのは、これまた「自分の家にあったら最高だな」と思う書斎スペース。濃紺の特徴的な壁紙と間接照明で、店内の他のスペースと比べてぐっと落ち着いた、おそらく一番リラックスできる空間です。50年代風の書棚には、アートや音楽、ファッション、建築、映画、旅行の本たちが並び、観葉植物のグリーンが目を癒してくれます。そのまま普通に置くだけでなく、表紙を見せたり、積み重ねたり、本の置き方でリズムをつけているのも真似したいアイデア。レコードをかけて、温かいコーヒーを飲みながら読書をする、そんな午後を過ごしたくなる部屋です。

著者プロフィール:Tricolor Parishttp://tricolorparis.com

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。