Interior Note[フランス発]お部屋づくりに役立つ記事

フランスのお宅訪問
2018.02.16

【前編】家族が自然と集う空間づくりを目指したグラフィックデザイナーのアパルトマン

  • 【前編】家族が自然と集う空間づくりを目指したグラフィックデザイナーのアパルトマン

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    【プロフィール 】

    グラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍するギヨームと、小学校で教師をつとめるステファニーは、パリからTGVで2時間ほどのところに位置するナントという街で、2歳になる娘のジョゼフィーヌと暮らしています。5月には2人目の子供の出産を予定していて、これからますますにぎやかになりそう。

    やわらかなタッチとピースフルな色づかいで、見ているものをにっこりさせてくれるイラストを得意とするギヨームは、ナントを拠点に活動している巨大スペクタクル集団「レ・マシン・ドゥ・リル」のグラフィックやさまざまな企業のポスターを制作するかたわら、自身で作・絵を手がける絵本も出版しています。

    【間取り】2LDK(82㎡、アパルトマン )

    家族が自然と集まり、一緒の時間を過ごせるような空間づくりを目指したというアパルトマン。その核となるリビングで、仕事をしながらジョゼフィーヌのおしゃべり相手をするステファニーの姿は、彼らの理想がかたちになっていると言えるでしょう。窓から美しい教会をのぞむこのアパルトマンは、1870年代に建てられた歴史ある建造物。3年前に、一人暮らしだった年配のマダムから購入した時は、ドアや壁で仕切られたスペースが多く、今とは全く異なる雰囲気だったそう。2人でアイデアを出し合い、ギヨームが図面を引き、ステファニーのお父さんとともに4ヶ月かけて楽しみながらリフォームを手がけました。

  • 【前編】家族が自然と集う空間づくりを目指したグラフィックデザイナーのアパルトマン

    自然光が降り注ぐ明るいリビングは、この家の中心となるだんらんの場。ステファニーが祖母から受け継いだという大きなソファと水色の肘掛け椅子、2人が大好きなフランスを代表するデザイナー、ピエール・ポランの椅子の上には、いつも家族の誰かが座って本を読んだり仕事をしたり、一緒にお話ししたりしています。
    右手奥は物置を改装してギヨームの小さなオフィスに。閉塞感をなくすため、壁にガラス窓をはめ込みました。左手奥のエントランススペースの先にあるキッチンにも、リビングから中の様子がわかるよう、壁を取り払ってガラス窓の仕切りに変えました。キッチンとリビングがきちんとセパレートされつつも、オープンキッチンのような雰囲気を楽しめるような工夫を施したそう。

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    かなり広々としたキッチンはダイニングスペースも兼ねています。フローリングと白黒のタイルを新たに貼り、視覚的にも上手に空間を仕切っています。雰囲気を壊さないよう床材はモダンになり過ぎないものを選んでいるのがポイント。右手のドアの奥には浴室が。購入時はなんと浴室がなかったそうで、キッチンの一部をバスルームにしました。左手奥は寝室への扉。もともとドアがなかったので、他の場所で取り払ったものをここに使い回しています。

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    キッチン奥、短い通路の先にある夫婦のベッドルーム。小さなスペースながらも、ポップな壁紙づかいで個性を感じられる部屋になっています。狭さや圧迫感を感じさせないよう、壁紙を 2/3にとどめて 下の部分をフランスらしいMoulure(モールディング) にしているのもさすが。日頃から色んな場所でインテリアをチェックしているという 2人だからこそのテクニックと言えるでしょう。

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    ベッドフレームはあえて使わず、インテリアはあくまでもシンプルにゆったりとした空間を演出しています。フランスでよく見かけるのは、ベッドリネンは無地のもので、その上にカラフルなクッションやブランケットを合わせてオリジナリティーをプラスするスタイル。この方法だと、流行の変化にも対応しやすく、気分によって変えられるのも魅力ですね。

著者プロフィール:Tricolor Parishttp://tricolorparis.com

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。