Interior Note[フランス発]お部屋づくりに役立つ記事

フランスのお宅訪問
2018.03.16

【後編】家族が自然と集う空間づくりを目指したグラフィックデザイナーのアパルトマン

  • 【後編】家族が自然と集う空間づくりを目指したグラフィックデザイナーのアパルトマン

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    【プロフィール 】

    グラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍するギヨームと、小学校で教師をつとめるステファニーは、パリからTGVで2時間ほどのところに位置するナントという街で、2歳になる娘のジョゼフィーヌと暮らしています。5月には2人目の子供の出産を予定していて、これからますますにぎやかになりそう。

    やわらかなタッチとピースフルな色づかいで、見ているものをにっこりさせてくれるイラストを得意とするギヨームは、ナントを拠点に活動している巨大スペクタクル集団「レ・マシン・ドゥ・リル」のグラフィックやさまざまな企業のポスターを制作するかたわら、自身で作・絵を手がける絵本も出版しています。

    【間取り】2LDK(82㎡、アパルトマン )

    前回に引き続き、ギヨームとステファニーのアパルトマンを紹介します。5月に出産を控え家族が増えることを考えて、数年後には引越しすることも視野に入れている2人。次回もぜひ古いアパートを購入して、違ったリフォームに挑戦したいと思っているとのこと。
    写真はリビングの隣にあるジョゼフィーヌの子供部屋。縦に長いスペースを上手に活用しています。作り付けの 棚は内側をきれいに直してベッドフレームと同じ色合いにペイントすることで、部屋全体に統一感を出しています。お気に入りのミニキッチンなど、かわいいおもちゃは上手に見せる収納を。あえて大人っぽいラグを床に敷いているのも真似したいポイントです。

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    ジョゼフィーヌの部屋の奥には、5月に生まれてくる赤ちゃんのためのスペースを準備しています。奥行きが浅い飾り棚を上手に活用して空間を仕切るテクニックはぜひ参考にしたいところ。奥に板が張ってある通常の本棚だと、明かりを通さず閉塞感が出てしまうので、このように前後とも開いているタイプの飾り棚を利用するのがおすすめです。フランスでは赤ちゃんの頃から自分の部屋で寝るという習慣があるので、カラフルなのに落ち着くインテリアは、子供たちが楽しく眠りにつける工夫のひとつとしても重要な役割を担っているのかもしれません。

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    普段から雑誌や外食先のレストランなどで、色んなインテリアを見て研究している2人が行き着いたのは、「基本はやっぱり白」という答え。その時の流行や好みでインテリアを気軽に変えられるよう、壁はまっさらな白にしておきたいと考えました。ソファや照明、ラグマットなどで、柄や色をプラスして今風の気分を楽しんでいます。天井まで届く作り付けの本棚は元々あったものを利用して、棚板を新たに作り変え白にペイントし直しました。本をぎっちり詰め込むのではなく、合間にお気に入りのフォトフレームやオブジェなどを飾っています。おしゃれな雰囲気づくりのカギは「抜け感」にあるようです。

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    キッチンもシンプル・イズ・ベストなデザイン。シンクとガス台、オーブン、食洗機と必要最低限のものを一列に並べ、あえて収納棚を取り付けずすっきりとした印象にしています。ダイニングスペースの壁には昔からある大きな造作収納があり、そこに新しい棚をはめ込んで、鍋やキッチン用品、毎日使う食器などをかわいく見せて収納しています。リフォーム時に貼った白黒のタイルはモダンでもあり昔ながらのフランス風でもあり、流行に左右されない賢いチョイス。

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    アパルトマン購入時に浴室がなかったため、キッチンの一部を使って洗面所+シャワールームを作りました。スペースの関係上とてもミニマルな作りですが、その分無駄のない動線を考え抜いたそう。浴室と並んで、今回のリフォームで本当に作って良かったと2人が思っているのがBuanderieと呼ばれるいわゆる洗濯部屋。洗濯機は浴室に置いていますが、その部屋では洗濯前の洋服を置いたり、洗濯後に干したり、アイロンがけしたりと色んな用途に利用しています。ドアで仕切ってあり中が見えないので、洗濯に限らず、一時的に何かを保管したり、急なお客様の訪問前にさっと片付けたりするのにも役立っていて、たとえ小さくても、ストレスフリーな生活を送るための大きな意味を持つ多機能スペースだと語ってくれました。

著者プロフィール:Tricolor Parishttp://tricolorparis.com

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。