Interior Note[フランス発]お部屋づくりに役立つ記事

フランスのお宅訪問
2016.07.19

ル・コルビュジエのエスプリを受け継ぎながらリフォームしたアパルトマン

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    【プロフィール 】

    美しいロングヘアが魅力的なエレーヌさんは、ナントを中心に活動する陶芸家。繊細でポエティックな世界観の作品は、唯一無二のオーラを放っており、デミタスやティーポット、花瓶など、上品ながらも気軽に使えて毎日の暮らしにアートな香りを漂わせてくれる日用品を創作しています。最近では、職業として芸術に携わる若きクリエイターにも選出され、さらに注目を集めています。 https://www.facebook.com/ateliermorbu

    【間取り】デュプレックス(2LDK)

    エレーヌさんがパートナーのJPさんと暮らすアパルトマンは、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと並んで「近代建築の三大巨匠」として、ミッドセンチュリーを代表するスイス人建築家ル・コルビュジエが手がけた「メゾン・ラデューズ」。「ユニテ・ダビタシオン」と呼ばれる彼が手がけた集合住宅のひとつで、フランス西部の街ナントに隣接するルゼ(Rezé)に建っている現役のアパルトマンです。鉄筋コンクリートを利用し、過度な装飾を施さない斬新なデザインは、今も多くのファンが見学に訪れるスポットでもあります。

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    エレーヌが暮らすのは建物の6階、住宅部分としては最上階にあたり(さらにその上に幼稚園がある)、バルコニーからの眺めが素晴らしい。 「メゾン・ラデューズ」は全戸がデュプレックス形式になっていて、玄関を入って階段を降りたところに居住スペースがある。

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    元々、上階の玄関を入った目の前にあったキッチンは、使い勝手を考え下階に降ろし、IKEAをメインにキッチン家具や設備を整えた。かつての台所は現在オフィス代わりに使っている。奥行きの浅い棚には、エレーヌが作ったコーヒー・デミタスやボウルが並び、彩りを添えている。スパイス、包丁、保存ジャー、電化製品など、見せる収納にセンスの良さが表れている。

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    各アパートのリフォームは家主の自由で、真っ白な壁に超モダンなデザイン家具を置いているお宅もあるとのことだが、エレーヌはリフォームするにあたり、なるべく当時の仕切り板や家具を活かしたものにしたいと考えたそう。キッチンから奥の寝室に続く長い廊下は、かつて中央に引き戸があり縦に細長く区切られ、2つの子供部屋があった場所。子供部屋の戸に備え付けられていた黒板は壁に飾り、毎日活用している。

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    「ユニテ・ダビタシオン」の象徴とも言えるカラフルな外壁。赤、黄、青、緑など、バルコニーの壁をさまざまな色で塗り分けたグラフィカルな外観。すべての部屋が画一化された集合住宅に、個性と楽しさをプラスしたようなアイデアだ。
    現在も週1度の見学日が設けられており、屋上テラス、最上階の幼稚園、昔のままのアパルトマン室内、玄関ホール、公園を訪れることができる。

    個人見学は水曜の9時〜11時、14時〜16時。電話で事前に要予約。
    料金:3.5ユーロ
    電話:02 40 84 43 84
    http://maisonradieuse.org/visiter/visiter.html

著者プロフィール:Tricolor Parishttp://tricolorparis.com

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。