Interior Note[フランス発]お部屋づくりに役立つ記事

インテリア・雑貨
2019.06.13

フランス職人の技に触れ、インテリアの真髄を知る北マレの隠れ家スポット

  • フランス職人の技に触れ、インテリアの真髄を知る北マレの隠れ家スポット

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    【プロフィール 】

    前回ご紹介した「メルシー」からほど近いピカルディ通りに佇む「アンプラント」は、フランスの工芸家組合に属する6000人以上のクリエイターの作品の中から、選りすぐりの陶器、ガラス器、アクセサリー、インテリア雑貨などを販売しているお店。3階建ての白い建物の中に入ると、北マレにいることを忘れるような静かでゆったりとした空間が広がっています。職人の技術が光る一点ものや少数生産の作品がほとんどですが、鑑賞するためのギャラリーではなく、あくまでも訪れた人が買って自宅で使えるものを扱うショップという位置付け。パリ、フランスだけでしか見つからない、とっておきの思い出の品に出会える場所であると同時に、職人の名前や活動場所の表示、作業の様子を紹介する写真を通じて作り手をより身近に感じられ、フランスが誇る伝統工芸を未来へ受け継ぎたいという情熱に支えられた素敵な場所です。

    EMPREINTES アンプラント
    住所:5 rue de Picardie 75003
    営業:火〜土 11:00〜19:00
    メトロ:Saint Sebastian Froissart ⑧
    https://www.empreintes-paris.com

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    建物1軒が丸ごとお店となっている「アンプラント」は地下1階、地上3階の4フロアにわたって様々な商品が並べられていますが、2階には居心地の良いカフェがあります。限られた細長い空間を上手に活用した設計は、自宅のインテリアで参考にしたいアイデアがたくさん。壁面にしつらえた奥行きの浅い造作収納は、あえて棚の横幅や高さを揃えず、グラフィックなリズム感を生む美しいデザイン。白い壁を背景に、側面をダークグレー、縁取りを白木にして、色を変えて遊んでいるのも退屈な棚にしないための工夫です。棚のすぐ下には備え付けのベンチを配置し、通常の椅子を置くよりも省スペースに。ベンチの椅子の下に隠し収納を加えることも可能です。そして、グリーンの飾り方も秀逸。棚の横一列に大胆に並べつつ、壁に取り付けたはしごにもグリーンの鉢を縦一直線にふんだんに置くことでインパクトを強めています。カフェで使用されているカップなどもすべてクリエイターの作品ばかりで、日常のシーンで職人たちの作品をどんな風に使えるのかイメージが湧きます。

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    「アンプラント」には多くのアクセサリー作家の作品もセレクトされています。普段使いとして活躍してくれそうなシンプルで素朴なスタイルから、ここぞという時に映える大胆なデザインまで、普通のショップでは決して出会うことのできないアクセサリーが揃います。アクセサリーやジュエリーが好きな人なら、ただ眺めて歩くだけでも楽しいでしょう。 小さな商品にきちんと照明を当てるための工夫がなされたL字型の飾り棚は、DIYのアイデアに。壁と棚の間に等間隔で並べた白木の角材は、フランス人に人気のミニマルでゼン(禅)な和風スタイル。壁をペイントしたり壁紙を貼ったりするだけでなく、部屋の一角の印象を変える方法のひとつとして活用できそうです。

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    グレーを基調とした飾り棚は背面に配した照明がポイント。陳列したオブジェをほんのりと照らし、雰囲気のある空間を演出しています。異なる色や素材、サイズの品を並べたミックス&マッチも楽しいですが、写真のように統一感のあるディスプレイも素敵です。フロア内で趣向を変えたディスプレイがいくつも同居している「アンプラント」には、自宅の空間を上手に区切り、壁の色や収納、インテリアのスタイルを変えることで複数の小さな生活スペースを作るためのヒントが隠れています。

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    ガラス張りの壁面から自然光がふりそそぐ気持ち良い空間は、この建物が1920年代までハイブランドのジュエリーやアクセサリーを製作するアトリエとして使われていた名残り。黒いスチールと白木の組み合わせは、フランスが誇るノウハウや技術を頑なに守り続ける職人の信念、そして手作りならではの柔らかさと温かみを象徴するような、「アンプラント」らしいデザインと言えるでしょう。無機質でインダストリアルなアイテムと、シンプルだけど人間味を感じさせる木や布といった素材をどのボリュームでミックスするかで、いろんな雰囲気や表情を生み出すことができます。自由に試しながら、自分の好みやライフスタイルに一番合うバランスを見つける作業も、インテリアを作り込む上で楽しいステップです。

著者プロフィール:Tricolor Parishttp://tricolorparis.com

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。