Interior Note[フランス発]お部屋づくりに役立つ記事

フランスのお宅訪問
2019.04.05

フレンチ・シャビーシックを体現する人気画家のアパルトマン

  • フレンチ・シャビーシックを体現する人気画家のアパルトマン

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    【プロフィール 】

    パリ13区、リュクサンブール公園からほど近い左岸らしい落ち着いた雰囲気の漂う界隈。袋小路の通りをぐるりと囲うようにして並ぶ20世紀初頭の建物の中に、ロランス=アメリのアパルトマンはあります。4人の子供たちが成長し、生活の拠点を置く郊外の一軒家とは別に、夫と二人で生活できるパリの小さな足場を探していた彼女は、最上階に位置するこのアパルトマンと出会って一目惚れし、リフォームして暮らすことを決めました。
    フランス生まれの子供服ブランド「ボンポワン」で長きにわたってベビー服のデザイナーとして仕事をするかたわら、抽象画家として活躍していた両親を持つ彼女は、自然と絵画の道へ。やわらかな光溢れる花々を描き続け、現在は、フランスだけでなくアメリカや日本など世界各地に多くのファンを持つ人気アーティストとして知られています。昨年秋に、「ボンポワン」時代の元同僚エロディーさんとともに「Illustre Paris(イリュストル・パリ)」という新ブランドを立ち上げ、クッションやテーブルクロス、壁紙といったインテリア・ファブリックで彼女の絵画の世界を表現しています。
    【間取り】1LDK(63㎡+バルコニー 17㎡、アパルトマン)

    ロランス=アメリ
    サイト:http://laurence-amelie.com/WP
    インスタグラム:@laurence.amelie

    イリュストル・パリ
    サイト:https://illustre.paris
    インスタグラム:@illustre_paris

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    建物の最上階にあるロランス=アメリのアパルトマンは、左右にバルコニーがあり、1日中自然光が降り注ぐ明るい空間。ひと目で「これぞフランスのシャビーシック!」という、訪れた人が夢心地になる素敵なインテリアで飾られています。

    1枚目とこちらの写真は、一番広いリビングスペース。フランスの内装に欠かせない古い暖炉を中心に、エレガントな色合いの麻のソファが配置され、シンプルながらも完成度の高い大人のインテリアのお手本のようなお部屋です。デュプレックスにある寝室へと続く小さな階段横に置いたベンチスツールとクッション、小さなコンソールやアンティークの肘掛け椅子など、ちょっとした家具を置くことでぬくもりのある心地良いコーナーが出来上がります。ベンチスツールの下にはラグマットを敷いて、より視覚的にコーナー感を演出。こうすることで、一つのリビングをより多角的に使え、広々とした印象を与えてくれます。

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    リビングの隣に位置する二つ目のソファスペースは、壁一面に蔵書がずらりと並ぶ書斎でもあります。真っ白な壁とコントラストをつけるべく、こちらの壁はフランス語でアントラシットと呼ばれる炭の色を想起させるダークグレーに。奥行きの深い和テイストのソファもグレーのラインをあしらったものを選び、部屋の雰囲気と調和させています。ソファの向かい側には家具に収納した薄型テレビがあり、メインのリビングにどうしてもテレビを置きたくなかったロランス=アメリのこだわりが感じられます。彼女の絵画とともに、いたるところに生花が活けられているお部屋を眺めていると、花を気軽に飾る習慣を身に付けたいなと思います。彼女のブーケの秘密は生花と造花をミックスしているところ。実物を見ても、どれが造花かわからないほどとても上手に活けています。

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    半年かけてこのアパルトマンのリフォームを手がけたロランス=アメリ。キッチンはすべてイケアの家具で揃えたと言います。キッチン専門のメーカーが提案するものは世界観が統一されていて、自分好みのものを色々とチョイスする楽しみがなかったからだそう。もちろん手頃な価格帯も魅力でした。壁は「パリのメトロ風タイル」でシンプルに。大ぶりでどっしりとした陶製のシンクと黒い蛇口はシャビーシックの雰囲気にぴったりなセレクト。天気の良い日は、キッチンの窓からのぞむバルコニーで朝食を楽しみます。白とグレーを基調にしたキッチンには、グリーンの鉢植えやお花、フルーツ、お気に入りの食器を飾って個性的な自分らしい空間を楽しんでいます。

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    こちらもキッチンの一角。リビングを見通せるように小さな窓を設けました。見せて飾る収納を心がけていますが、壁にかけたレードル類は白い琺瑯で揃えて統一感を出す工夫を忘れません。シンプルな白い棚にはお花と絵、そしてオリーブオイル。まるで静物画のようで、真っ白なキャンバスに好きな絵や色を塗っていく画家らしいセンスがインテリアにも光っています。

著者プロフィール:Tricolor Parishttp://tricolorparis.com

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。