Interior Note[フランス発]お部屋づくりに役立つ記事

インテリア・雑貨
2019.04.24

パリジャンを魅了しつづける北マレのカリスマ的コンセプトストア「メルシー」

  • パリジャンを魅了しつづける北マレのカリスマ的コンセプトストア「メルシー」

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    【プロフィール 】

    パリの子供服ブランド「ボンポワン」創始者であるコーエン夫妻が2009年にオープンした北マレを象徴するコンセプトストア。吹き抜けのエントランスが印象的な広々とした空間に、モードから食器、リネン類、日用雑貨、文房具、アクセサリーなどセレクトされた「メルシー」らしいセンスの良い品々が並びます。併設されているカフェ、レストランも人気です。創設当初から変わらない「メルシー」のコンセプトは、売り上げの一部を学校に通えない子供たちを助ける団体へ寄付するということ。2013年にはコーエン夫妻の手を離れ、経営がジェルビ家に引き継がれた現在もこの活動は続けられています。定期的にテーマを変えたカプセルコレクションを個性的なディスプレイで提案し、いつ訪れても新しいものとの出会いをくれる場所として、常に進化し続けています。今年で10周年を迎えますが、そのフレッシュでパワフルな空気感は変わらず、パリジャンはもちろん、世界各地から訪れる旅行者たちでいつもにぎわっています。

    Merci メルシー
    住所:111 boulevard Beaumarchais 75003
    営業:月〜土 10:00〜19:30
    メトロ:Saint Sebastian Froissart ⑧
    https://www.merci-merci.com

    パリ3区、ボーマルシェ大通り111番地にコンセプトストア「メルシー」が誕生したのは2009年のこと。今では「北マレ(フランス語ではHaut Marais)」という呼び名が定着し、多くのショップやカフェ、レストランなどがひしめき合うパリの人気スポットとなったこの界隈ですが、ほんの10年ほど前は小さなクリエイターブランドがいくつか並ぶ程度の静かなエリアでした。たったひとつのコンセプトストアの登場で、これほどまでに街の表情や訪れる人々の顔ぶれが変わるものかと、「メルシー」が北マレに与えた影響力に驚かされます。大通りに面した黒い門をくぐり薄暗い通路を抜けると、石畳のこぢんまりとした中庭にたどり着きます。まず最初に目に入ってくるのは、真っ赤なFIAT。この車はオープン当時から「メルシー」を象徴するマスコット的存在として、訪れる人たちを出迎えてくれます。季節やカプセルコレクションのテーマに合わせてFIATの飾り付けも変わるので、毎回どんな風に迎えてくれるのかワクワクします。

  • パリジャンを魅了しつづける北マレのカリスマ的コンセプトストア「メルシー」

    大きな館をお店にしたような「メルシー」はエントランスのある地上階、中2階、2階、地下と4つのフロアがあり、それぞれ異なるジャンルの商品が集められています。写真は2階にあるインテリアのコーナー。「メルシー」の特徴は、誰もが知っているような有名ブランドから新進気鋭のブランドまで、ブランドの知名度にとらわれないセレクト。そして、それらのブランドを絶妙にミックス&マッチして、決して大仰にはしない「さりげないセンスの良さ」が感じられるテーブルデコやインテリアを提案しています。テーブル、椅子、お皿、照明とひとつひとつを厳選し組み合わせたシンプルなコーディネートは、まさにパリのシャビーシック。素朴だけれど安っぽく見せないテクニックがいたるところに散りばめられています。

  • パリジャンを魅了しつづける北マレのカリスマ的コンセプトストア「メルシー」

    地下の食器コーナー。手頃な価格のアイテムがずらりと揃っているので、パリのおみやげ探しにも活用したい場所です。インテリアと同じく、セレクトされているブランドはさまざま。シンプルで飽きのこない、使い勝手の良い品々に出会えます。日本のメーカーの急須やコーヒーメーカー、グラス、キッチン用品もかなり多くセレクトされていて、普段から見慣れている物の良さを再発見できるような気がします。

  • パリジャンを魅了しつづける北マレのカリスマ的コンセプトストア「メルシー」

    地下の奥はレストランスペースになっていて、ランチタイムから午後のティータイムまで、おいしいカフェごはんやケーキをカジュアルに楽しめます。食器のほかに、このフロアにはガーデニング用具や照明グッズも売られています。特に照明のコーナーはインダストリアルな雰囲気のペンダントランプやランプシェード、カラフルなソケット、コードが揃っていて、おしゃれな空間づくりに一役買ってくれるアイテムが見つかります。店内の様々なコーナーにも、異なるデザインのランプが飾られているので、照明に注目しながら周って見るのも良いでしょう。

  • パリジャンを魅了しつづける北マレのカリスマ的コンセプトストア「メルシー」

    フレンチスタイルのシャビーシックなインテリアの成功のカギのひとつとして、椅子はとても重要なアイテムと言えるでしょう。椅子は最低でも2〜4脚は同じものをテーブル周りに置くため、飾られすぎていたり、色やデザインが派手だったりすると、椅子にばかり視線が集まりインテリアの印象が決まりがちになります。全体のバランスを崩さず、同時にある程度存在感のあるデザインの椅子を上手に探すのがポイント。著名なデザイナーのアイコン的チェアやカフェで使われるようなクラシックな椅子、余計なものを省いたデザインのパイプチェアなど、買って持ち帰ることは難しいですが、自宅インテリアの参考にじっくり眺めているだけでも楽しいです。

著者プロフィール:Tricolor Parishttp://tricolorparis.com

トリコロル・パリはフランスに暮らす荻野雅代と桜井道子、ふたりの日本人からなるユニット。パリ関連のガイドブックを執筆・撮影するかたわら、2010年にスタートしたサイトにて、パリのおすすめショップやレストラン、イベント・観光情報はもちろん、フランスのニュースやパリの天気を服装で綴る「お天気カレンダー」など、独自の目線で「フランスの旬」を日々発信している。